なぜ毛玉は起こってしまうのでしょうか？

毛玉は、コートを着た時に、”摩擦”が原因で発生します。

簡単に言えば、摩擦の力を受けて繊維が毛羽立ち、その毛羽が集まってしまい、さらに絡まったものが毛玉です。

例をあげるとすれば、混雑した電車などで人と触れ合ったりすると摩擦が生じます。しかし、それだけてなく、腕を振るという少しの動作でも摩擦は生じてます。だから、日常的に毛玉は自然と発生してしてしまうものと考えると良いでしょう。

また、コートのサイズが小さいものほど、摩擦が増えて毛玉ができやすくなってしまいます。

服の素材によっても毛玉のできやすさが違ってきます。

動物繊維のカシミヤ、ウールさらに合成繊維のアクリル、ポリエステルは毛玉ができやすい傾向にあります。

また反対に天然繊維の綿やシルクだけであれば、毛玉はあまりできない傾向にもあります。
しかし、天然繊維と化学繊維の混紡品は、毛玉ができやすい傾向があるため注意が必要です。

どのようにしてコートの毛玉を取れば良いのでしょうか？

手で摘まんで取るのはやめましょう。

毛玉があるとついつい手でつまみ取ってしまうのが、人間の心理的なものですが、手でつまみ取ると生地が知らず知らずのうちに薄くなり、コートの寿命を縮めてしまいますので、手で毛玉を取るのはやめましょう。

毛玉や毛羽立ちはハサミでもカットできる。

毛玉や毛羽立ちは、ハサミなどでカットすることもできます。しかし、毛玉をつまみ、他の生地や糸を切らないよう、丁寧にカットしましょう。
そしてハサミは、眉毛バサミなど、できるだけ小さなハサミをオススメします。
カミソリは生地を傷めてしまうだけでなく、自傷する危険性があるために、使用は避けましょう。

毛玉取り用ブラシを利用しブラッシングをしましょう。

毛玉取り用のブラシを使うと、以外と毛玉をきれいに取ることができます。
毛玉取り用ブラシを使用する時は、まず、毛玉の付いたコートをアイロン台やテーブルなどの平らな状態で置きましょう。
毛玉を、毛玉取り用ブラシの先に引っ掛け、ゆっくりと撫でるように動かし取るのがポイントです。決して、叩くようなことはしないようにするのが、大切です。そして、コートの生地を傷めないよう慎重に行いましょう。

毛玉取り器を使って取りましょう。

電動式の毛玉取り器を使うと、簡単に毛玉を取ることができ楽ですよ。毛玉のある部分に、毛玉取り器をあて、優しくクルクルと回すだけで取れます。
最近の毛玉取りは、生地を傷めないように、色々と工夫がされているため、安心ですが、。100円均一でも毛玉取りを購入することができますが、パワーがなく、材質もあまり良くないので、私自身はあまりオススメ致しません。

コートの毛玉対策を行いましょう。

同じコートを続けて何日も着ないように心掛けましょう。

やはり同じコートを着続けると、摩擦による毛玉が発生してしまうますので、これを防ぐことはかなり難しいです。コートを1日着たら２～３日間を空けるようにしましょう。

ブラッシングで必ずお手入れをしましょう。

着用したコートは、できたらその日のうちにブラッシングするようにしましょう。洋服ブラシでブラッシングすることで、衣服に付着したホコリや静電気を除去することができ、それが毛玉をできにくくします。
ブラッシングする時は、自然な力で、毛並み通り一定方向にブラシを流すようにします。

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